去る6月30日(金)郡山市中央公民館多目的ホールに於いて「ユマニチュードR〜優しさを伝えるケア技術〜認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して」と題し、ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部長を務める本田美和子先生と、創始者のお一人であるイヴ・ジネスト先生をお迎えしてご講演をいただきました。
約400名の方が参加し「優しさを伝えるケア技術」に関する具体的なお話や、ビデオ映像を用いて実際に家族介護の中において、どのような変化をもたしたかなど分かりやすく説明がありました。参加された市民の中には家族介護を実際に経験があり、いろいろな状況が重なったのか涙されていた方もおりました。そしてご講演の内容がとても良かったと多くの方々からメッセージを頂きました。
第2部では当院におけるユマニチュードの実践に関する報告を2題、そして静岡大学創造科学技術大学院の小俣敦士先生による「Evidence-Based認知症ケアのための映像をもちいた協調学習環境の構築と評価」について報告がありました。
まとめとして、イヴ・ジネスト先生より「オレンジ・ファミリー」という新たな取り組みの提案がありました。「オレンジ・ファミリー」とは介護している人が先輩となり、介護等の不安や悩みを持つ人にアドバイスしていくという取り組みです。これはどのように運営していくかがこれからの課題ではありますが、『やさしさを街へ』広めていく当院にとってはとても有効な取り組みであると確信しています。ご協力をいただきました皆様にあらためて御礼と感謝を申し上げます。
※ HUMANITUDEおよびユマニチュードの名称およびそのロゴは、日本国およびその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。