去る6月22日(土)郡山市中央公民館多目的ホールに於いて「ユマニチュードR~優しさを伝えるケア技術 ~認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して」と題し、ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部長を 務める本田美和子先生と、創始者のお一人であるイヴ・ジネスト先生をお迎えしてご講演をいただきました。
約300名の方が参加し、第1部ではケアの拒否や身体拘束などによる不快な思いから大声をあげる高齢者の映像を見た後、 その方がケアによって笑顔になったり、車いすから立ち上がり歩くなどの変化が起きた映像を見て、 その人が本来持っている力を呼び覚ますことができることを紹介し、会場中がユマニチュードケアの効果を実感しました。
次にNHK厚生文化事業団が製作した「優しい認知症ケア ユマニチュード」DVDの 奥さまが認知症であるご家族の実例から妻が認知症になってしまった事に対する 夫の葛藤や娘が母を思う気持ちに会場中が共感をよび、涙を拭う姿が多く見られました。 実例の中で認知症の奥さまの不安を感じ取り、昔懐かしい写真を見て夫婦で 会話することで穏やかな表情になる映像から“感情記憶”だけは一生忘れない 『脳の中のダイヤモンド』であることが理解できました。
第2部では、当院の実例を踏まえ当院でのユマニチュードの取り組みを報告しました。 その後の質疑応答ではケア技術に関する質問があり参加者全員で“見る”を実践しました。 実施者は「近いよね~」と照れながらも技術を習得していました。
最後に今後の取り組みについてセッションを行い、ユマニチュードケアを 実践している施設等の視察や病院が中核拠点となり、オレンジファミリーを 育て広めることの提案がされました。ご協力をいただきました皆様にあらためて御礼と感謝を申し上げます。
※ HUMANITUDEおよびユマニチュードの名称およびそのロゴは、日本国およびその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。