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これまでのユマニチュードの取組み
オレンジカフェ・家族介護教室
地域活動の取組み
院内における職員研修の取組み
利用者アンケート報告書
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ユマニチュードの取組みについて、最新情報をご案内します。
ユマニチュード®の取組み (新着情報)
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2024年(令和6年度)
ユマニチュード認証 「ブロンズ」 取得(介護医療院) NEW
介護医療院では、2022年8月より「より良いケア・よい生活の場」が提供できているか何度も協議を重ね、2024年5月7日に一般社団法人日本ユマニチュード学会が定めたユマニチュード認証制度の「ブロンズ」を取得することができました。支えて下さいました多くの方々に感謝申し上げます。
今後も次のステップを目指して、みんなで取り組んで行きます
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2023年(令和5年度)
「ユマニチュード認証取得へ向けて」(介護医療院)
一般社団法人日本ユマニチュード学会が定めたユマニチュード認証制度の取得に向けて全職員で取組んでいます。
当院は全ての人の「人間らしさ」「その人らしさ」を大切にするユマニチュードケアに取組んでいます。ケアを受ける人とケアする人が共に自由で、自律し、対等であること、そして人としてお互いに尊重し、生きがい・やりがいを感じながらご本人様だけではなく働く職員も幸せと感じられる生活の場を目指します。
ユマニチュードに組織を挙げて取組む体制があり、職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取組む組織を目指して、まずは当院の介護医療院がブロンズ取得にチャレンジします。
★5原則とは、ユマニチュードが目指す「よいケア・よい生活の場」を形に表したものです。
★生活労働憲章とは、利用者(患者)、職員、経営者それぞれの価値観、ふるまい・役割を表したものです。
※5原則の考え方について、職員間で協議検討している様子
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2024年1月17日(水)
「令和5年度 共同研究中間報告」(静岡大学)
「ユマニチュードの技術を用いたケア」と「不適切なケア」を患者(利用者)視点で捉えるとどうなるのかVR(Virtual Reality)ゴーグルを用いて事務職員も含めて全職種が体験しました。
当院の職員が実際に車いすでの移動やオムツ交換時のケアをする場面が映し出され、ゴーグルをつけた状態で首を振ると360度が見渡せました。ひとつひとつの声かけや視線の移動、動作が本物そっくりの空間や状況が創り出され疑似体験することができました。
さらに、職員を代表して何名かは手首に生体センサーを取付けたり、アンケートで感想を確認したり、患者(利用者)の立場で客観的にどのように感じているのかを調べました。結果については、改めて報告会を予定しています。
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2023年7月6日(木)
「令和5年度 共同研究スタート」(静岡大学)
令和5年度も静岡大学の先生方のお力を借りて共同研究を実施することとなりました。
その一つとして、患者役のの視線に360度カメラを装着。当院のインストラクター等が中心となって様々なケアの場面を想定して良いケアとよくありがちなケアを撮影をしました。
ケアの際に職員がどのように声をかけてアプローチしてくるのか、どのうようにケアするのかをバーチャルで再現することで、職員研修でディスカッションを繰り返して技術力の向上に努めていきたいと考えています。
試し撮りでVRゴーグルを着用しましたが、仮想的な空間と分かっているものの、目の前の世界があたかも現実であるかのように疑似体験ができました。
様々なセンサーを併用することで、その時の状況が客観的に見えるようになると検討中です。患者(利用者)の立場になることで、多くの事に気づけるのではないかと期待しています。
座った状態で視線を捉える |
インストラクターが場面設定 |
撮った映像を処理する先生方 |
患者の視線360度カメラ |
カメラに映る映像のチェック |
試し撮りを確認する介護職員 |
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2022年11月25日(金)
「ユマニチュード®実証実験に協力しました」(九州大学大学院)
11月21日から25日にかけて、介護者が被介護者に触れる技術を定量的に調べて、熟練者(ユマニチュードを学んだ当院職員)と初学者(看護学生)の間で被介護者に触れる技術がどのように異なるかを調べるための実験に協力をさせていただきました。
介護技術が被介護者の身体と運動にどのように影響を与えるのかを調べるために、立ち上がりの介助や体位変換を行い、その際に筋力の活動を測定するセンサー、体の動かし方を調べる光学式モーションキャプチャ、足にかかる力の変化、圧センサー等を取付けて実験しました。
関節の角度や重心軌道など、どのような違いがあるのか、科学的にどう分析されるのか楽しみです。
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2022年8月25日(木)
「ユマニチュード®の映像学習と学びの効果」(静岡大学)
2016年より6年に渡り、自分たちのケアを撮影し映像学習を現場に取り入れ、数値化することが難しいケアをサイエンスの力で見える形にし、それを再び現場にフィードバックすることで、ケアの現場にどのような変化が起きるのか。
2021年は映像学習のデータフィードバックの効果検証のために比較実験を行いました。撮影した映像に対して、見る・触れる、5つのステップをコメントのみの場合、データのみの場合、コメントとデータの場合のフィードバックの効果について、どのような違いがあったのか研究結果の報告がありました。
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2022年8月5日(金)
「ユマニチュード®認証制度の取得へ向けて取組みます」
ユマニチュードが目指す「よいケア・よい生活の場」が提供できているか、人としての尊厳・平等・市民権・自律・自立を尊重できているかを証明するため、病院及び介護医療院はユマニチュード認証制度の取得へ向けて全職員が取組みます。
医療病棟(1病棟) |
介護医療院(西棟・東棟) |
詳しい認証制度については、以下をご覧ください。
ユマニチュード®の認証制度とは(日本ユマニチュード学会より)
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2022年6月27日(月)
「ユマニチュード®技術の計測実験に協力することになりました」
安先生(東京大学)と九州大学の学生さんが来院し、ユマニチュードを学んだ方と学んでいない方との差異を解明するため、ユマニチュード技術の計測実験を行うこととなり、当院の看護職、介護職、リハビリ職が協力することとなりました。具体的は、①ユマニチュードにおける起立動作のケア計測、②触れるケアの計測となります。さらには、被介助者のストレスの感じ方や快・不快なども計測する予定です。実証実験の様子は追ってホームページにアップします。
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2022年6月27日(月)
「イヴ・ジネスト先生、本田美和子先生(東京医療センター)来院」
コロナ禍により2年以上お会いできていませんでしたが、元気な先生にやっとお会いすることができました。お会いできなかった時間がうそのようにとけこみ、認知症の方のケアについてご助言を頂きました。窓辺まで移動、介助により立位を保持され外を眺めたり、ご自身で車椅子を操作したり、歯磨きをしたりと、ご本人の力を引き出すためのヒントを頂きました。
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2014年から病院全体で取組んでいます 。
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ユマニチュード(Humanitude)とは、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法で、人間らしさを取り戻すという意味をもつフランス語の造語です。
ユマニチュードは1979年にフランスの体育学教師だったイヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏の2人が開発したケア技法です。
(詳しくは、日本ユマニチュード学会をご覧ください)
ユマニチュードとの出会い
2013年に専門書の中でユマニチュードの特集がありそこで出会いました。優しさを伝えるためには『技術』があるということに衝撃を受け、病院全体で導入できないかと考えました。時を同じくして病院長もテレビ番組を通じてユマニチュードを知っており、2014年にユマニチュードの組織的導入が決まりました。
職員教育と研修
2014年9月にはイヴ・ジネスト先生を招き「ユマニチュードの哲学」の講演を実施、翌10月には全職員を対象に全体研修を実施しました。その後施設導入コース研修へ派遣、2016年には新たにできた認定インストラクター養成コースに看護師と介護福祉士各1名を派遣し、現在3名のインストラクターが院内で活動しています。これまでイヴ・ジネスト先生は8回来院、難しいケースに対して直接指導を受けております。
ユマニチュードの哲学 |
全体研修 |
ジネスト先生 個別支援 |
ジネスト先生 個別支援 |
組織的推進をするために
当院ではユマニチュードをケアの中心とし推進するため、ユマニチュード推進委員会と推進部会の2つの組織を立上げ有効に機能しています。現場スタッフで構成される推進部会では、一丸となって取組み、そして質を高めるため月間の目標を立て、それを各部署に掲示し声に出して確認しています。
月間の目標(参考) |
さらに、当院では毎月事例報告会を実施したり、群馬大学准教授の伊東美緒先生のサポートを得ながら学会発表にも積極的に取組んでいます。(学会発表参照)
共同研究などを通じた第三者評価
イヴ・ジネスト先生、本田美和子先生(東京医療センター)、竹林洋一先生(静岡大学)など諸先生方とケアのアウトカムを実証する共同研究に参加しました。
2015年からは竹林洋一先生のサポートを得て、ユマニチュードの技術評価や継続学習を目的に、タブレット端末を活用した病棟ごとの共同学習に取組みました。ひとりずつのケアの様子を他のスタッフに撮影してもらい、その動画をタブレット端末で見ながら自己評価するとともに、認定インストラクターからフィードバックをもらいます。この共同学習の形態は現在も静岡大学のみなさんの協力を得て続いています。
『優しさを街へ』
ユマニチュードの哲学を当院の取組みだけではなく、ぜひ地域へ展開したいと考えています。すなわち「やさしさをまちへ」です。当院の開院記念事業として行っている市民公開講座では、イヴ・ジネスト先生、本田美和子先生、伊東美緒先生、静岡大学の皆さまに協力を頂き、市民の皆さんへ分かりやすく情報を発信しています。
また、オレンジカフェ・ビックハートや家族介護教室などにおいても、認知症の方をケアしているご家族等の個別相談に対応させて頂いております。
▶▶市民公開講座の様子
▶▶オレンジカフェの様子
▶▶家族介護教室の様子
認知症の方のケアに対してお困りの方がいれば当院の認定インストラクターを中心に、個別にご相談を受け、一緒により良い方法を考えていきますので、ご連絡を下さい。
(電話024-934-1240代表)
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